在宅での死
7月終わりごろの話ですが、さくらんぼの友好団体である山梨の梨っこにオンラインで遊びに行った時に在宅医療についてのお話をしました。
その時に在宅での死を望んでいても多くの場合はそれが叶わずに病院で亡くなってしまうという話をされました。それについてグループに分かれて話し合いました。
私のグループではそもそも、在宅での死が本当に望むべきものなのかを話し合い、多くの人がどういう考えで在宅での死を望んでいるのかを話し合いました。
その話し合いで、在宅では病院と違って必要なときにすぐに適切な治療を受けられず、家族にとって対応に困ったりして、家族にとっては病院に居てくれた方がありがたいことがあるという話になりました。
また、在宅での死というのは戦国時代の大名が自分の城で家臣や自分の子・妻に囲まれて死ぬというのをイメージして、自分も自宅で家族に囲まれて死ぬというのを意識しているのではないかとの結論を出しました。私自身、多くの人は単に死に場所が自宅であれば構わないと考えているわけではないと思っています。
そのイメージでの死を実現するには、家族が自宅に来るための期間が必要だと思います。その患者が死ぬ3日前には家族に連絡して、仕事を休む申請をさせたりして自宅に来るようにさせないとそれは叶わないと思います。
実際にはいつ死ぬかは誰にも分からないため、仕事など諸々の事情がある家族が集まって看取るというのはかなり厳しいと思います。
このように、在宅での死であったとしても望むような死の形になることは少ないと考えます。