ドビーが死ぬシーン
お久しぶりです。今回はハリーポッターと死の秘宝パート1でドビーが死ぬシーンについてお話ししたいと思います。きっかけは、8月11日から13日の全国医ゼミの交流会の時にさくらんぼの同業団体で島根のおろぴょんという団体の人がこのシーンが好きだと言っていたので、私もそのシーンについて考えてみようと思ったことです。
ドビーはマルフォイ邸に捕らわれていたハリー、ハーマイオニー、ロン、ルーナを助けてマルフォイ邸から逃がす際にベラトリックスが投げたナイフが刺さって致命傷を負ってしまって死んでしまいます。ドビーが息を引き取った直後にルーナは「目を閉じてあげた方がいいよね」と言います。
私は目を閉じるというのは視界を消すという意味だけを持つわけではないと考えました。目を閉じることは辛い現実・過去から避難するという意味もあると私は考えました。ドビーはマルフォイ家のしもべで酷い仕打ちを受けたりしていました。
その背景を考えてルーナは「マルフォイ家で酷い仕打ちを受けて辛い思いをしていた過去から解放させてあげたい」「生き返らせることは出来なくてもせめて安らかに眠らせてあげたい」という想いから、目を閉じてあげたのだと思います。
私自身、医師として多くの人の死を目の当たりにすることになるでしょう。そして、命を長らえさせることが出来ないこともあると思います。
私の目の前で亡くなる患者は生前に多くの苦難を目の当たりにしてきたことと思います。その度に私は「生前に経験した苦しみなどから避難して安らかに眠ることが出来るように」と願いを込めて目を閉じてあげたいと思います。