人を助けるまでの段階④
前回の続きをお話しします。
誤った判断を覆すための私の考えを話しました。
同調、沈黙の螺旋説では自分が少数派であるということで多数派に合わせようと判断して声をあげることが難しくなり、援助を求めにくくなり、集団的浅慮、プロセス・ロスなどといった集団での意思決定では緊急事態を緊急事態と認識しなかったり、支援をするための方法が浮かんでくるのを妨げたりします。
そのためには少数派であることによる孤立を恐れない人間が必要だと私は考えます。
そして、悪魔の擁護者というものを紹介しました。
悪魔の擁護者とは、決められたメンバーの一人が、役割としてあえて反対意見を述べるというものです。
そうすることで他の人も遠慮なく意見を言えるようになり、より慎重な決定ができるようになります。
ここで私の発表は終わりです。SDGポイントで以下の事を設定しました。
①少数派で声を上げにくいものには何があるのか
②集団での意思決定による誤りにはどんなものがあるか
③悪魔の擁護者になるのはどんな人物が相応しいか
SDGでは②については高校の野球部において1年生が上級生の荷物を運ばないといけないといったことや小学校の時にいた金持ち家族における学校を休んでまでの家族会議であったりが出ました。
③については弘前の場合は今年卒業したメンバーがそれに該当するのではないかと私が言ったところ、弘前では誰もが悪魔の擁護者となることが出来る環境だと言われました。それを聞いて私は「さくらんぼでも確かにそうだ」と思いました。医ゼミ団体の中ではそうなのでしょうけど、実際には悪魔の擁護者になれる人物がいないことは多いと思います。
私自身、山形大学医学科の学年内でさえ、悪魔の擁護者になれる人物が居るかどうか疑問に思っています。もし、学年内に本来なら間違っている多数派の意見があったとして、その意見が間違っていると感じた人が居たとしても声をあげられないと思います。それを考えたら、悪魔の擁護者になれる人は限られているのだと感じます。