医学生(2年)桜井のブログ

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旭川医科大学の集団討論のお題

私は2017年、2018年、2019年と3回も旭川医科大学後期を受けました。旭川医科大学は集団討論がある医学部医学科として有名です。私が最初に受ける前はどんなお題が出されるのか心配でした。医学部医学科ですから医療ネタが出るなどと想像し、小林公夫先生が書いた「医学部の面接」という本に載っていた医療ネタを読んで対策していました。例えば、出生前診断インフォームドコンセントなどです。

実際に私が集団討論を受けると、医療とは全く関係ないお題が出題されました。2017年は「自分が駄目な人間だと思う人が日本人では65%、中国人は12%、アメリカ人は20%、韓国人が45%居る。日本人がそう思うと答える人が多いのは何故なのか?」というお題でした。

2018年は「日本人は自分とは関係ない人とアイコンタクトや挨拶をしない傾向にある。そのことについて議論しろ」というお題でした。

2019年は「アンガーマネージメント、怒りによって相手を傷つけたりして後悔することがある。その対策を議論しろ」というお題でした。

このように、医療とは関係ないことが分かりますよね?2019年に関しては微妙に医療と絡む部分があるのかもしれませんけど。どんな面接対策の本にも載っていないと思います。このように、「医学部医学科だから医療ネタ」という考えでは通用しません。普段から新聞などを読んで自分の考えをきちんと持ってそれを他の人にきちんと伝えるということが重要となってくると思います。それは入試直前に予備校の講習を取って何とかなるものではないと思います。大学側は受験生が聞いたことがないもの、考えたことのないものを狙ってお題を作ってくると思います。前期だったか後期だったかは分かりませんが、例えば、私が母校の教員から聞いた話だと、「北海道におけるいじめ防止のための川柳10個を見て、金賞・銀賞・銅賞を決めろ」「旭川市にある新設の体育館の利用方法を議論しろ」等といった突拍子もないお題が出されることもあったそうです。

つまり、短い時間で結論は出せなくても未知の事についてきちんと考えられる能力が必要です。また、一緒に討論をするメンバーは同じ高校の出身者同士になったりしないように工夫してお互いに初対面であるメンバーにするように調整しているように思われます。よって、全く知らないメンバーでその場で討論をしないといけません。

したがって、旭川医科大学は初対面の相手で且つ未知の話題であってもきちんと自分の意見を主張しつつ他の人の意見もしっかり聞いて話したり出来る学生を求めていると思われます。