医学生(2年)桜井のブログ

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自主ゼミナールさくらんぼで発表した救急医療③

前回の続きをお話いたします。

救急医療においてもう一つ大事な事として、トリアージというものを習いました。

まず、トリアージとは傷病者をふるい分けをして優先順位を付けることです。症状によって黒・赤・黄色・緑に分けられます。

黒とは「治療を行っても生存の見込みのない患者」

赤とは「命の危険性が高く、一刻も早い治療を必要とする患者」

黄色とは「今すぐの治療は必要ないが、赤に転じる場合がある」

緑とは「歩くことが出来、今すぐの治療が必要ない患者」

と定義します。順番としては赤→黄色→緑→黒の順番で治療をするように努めなければならないと習いました。

災害などでは医療資源に対して患者の数が多い場合が多いので、トリアージが必要になります。医療資源が少なくなる原因としては、物資の運搬が十分に出来なくなり、医療品などの量が限られることが主な原因だと感じます。

私が体験した胆振東部地震においてですが、北海道全域においてブラックアウトが起こり、住んでいる場所によっては災害発生翌日の夕方まで電気が復旧しませんでした。多くのマンションではエレベーターが使えず住民は階段を使わなければなりませんでした。その結果、足腰の弱くなった高齢者などが転落し、救急車に対する需要が大きくなったりしたと思われます。

以上の事によって、患者数に対して医療資源が大幅に不足すると思われます。

最後に個人的に気付いたことですが、方言が聞き取りにくく、医療を行う上で必要な情報を聞き逃してしまう可能性があると感じました。これは私がバイトをしていて気づいたことです。今回は命の危険がないので良かったですが、救急医療現場で起こった場合、目の前の患者が助かったとしても、重大な時間のロスになり、他の患者を助けられなくなる可能性も存在すると感じました。先輩から「Yes or Noで答えられる質問にしたらどうか」という案をもらいました。今は諸々の知識が足りていないため、結論を出せませんが、今後において考えていきたいと思います。