他人への優しさ①
ポスト山梨で他人への優しさについて分科を出しました。
ポスト山梨では一日目と二日目に分科会を出し、二日目の内容は一日目の続きとなります。
一日目は「1日目は有名なことわざと他人に優しくすることで生じるメリットについてお話ししたいと思います。」という言葉から始めました。扱ったきっかけは
ライアーゲームの葛城リョウの「他人への優しさは全て自分のため、全て偽善なんです」というセリフを聞いて、面白いと思ったことです。
「情けは人の為ならず」を「人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、ということ」という意味だと確認して、「情けは人の為ならず」の実証について紹介しました。
「他人への優しさ」が最終的にあなたにもたらしてくれる絶大なメリットについて。 - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア
実験に関してはこれを引用しました。
大阪大学大学院人間研究科の研究グループが5~6歳の子どもを被験者に、ほかの子どもに利他行為(手伝ったり、おもちゃを貸したり、など)を行なった子ども(親切児)を見ていた別の子ども(親切行動観察児)が、その後どんな振る舞いをするか調べました。その結果、親切行動観察児が親切児に対して親切に振る舞うことが判明。要は、他人に親切にすると、その様子を見ていたほかの人から親切にされやすい――「親切が自分に返ってくる」ことが明らかになったのです。
他人への親切行為が自分への評価とつながり、第三者から恩恵を受ける――そのような社会の仕組みを「社会間接互恵性」を呼びます。上記の研究は、幼児期からすでに「社会間接互恵性」が働いていることを示したのでした。
次に、優しいと「ストレス耐性」も高まる
ということを紹介しました。これも前述のサイトを引用しました。
日本における “愛情ホルモン” オキシトシン研究の第一人者で、統合医療クリニック徳の院長を務める高橋徳氏は、「誰かに優しくすることは、ストレス耐性を高めてくれる効果がある」と説明します。
高橋氏は、マウスを使った実験により、「優しさ」がオキシトシンを積極的に分泌させる効果があることを発見しました。
高橋氏は、同じ部屋に入れたマウス2匹のうち1匹を、1日2時間部屋から出してストレスを与えたのち戻す、という実験を行ないました。すると、部屋から出されたマウスが戻ってきたとき、もう1匹の残されたマウスが、そのマウスの世話を始めたのです。このときのオキシトシンを測定したところ、世話を受けたマウスはもちろん、世話をしたほうのマウスにおいても分泌が確認されました。
高橋氏はこのことから、人間も同じく、他人に優しくすることでオキシトシンが分泌されやすくなり、ストレスに強くなると述べます。さらに、感謝や思いやりの気持ちを頭に浮かべるだけでも、その効果が期待できるとのこと。
オキシトシンによる効果については以下のように説明しました。
幸せな気分になる
学習意欲や集中力が向上する
ポジティブになりやすくなる
そして最後に、「返報性の心理」について説明しました。
人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理を言います。
そして、私の発表が終わった後に「情けは人のためならず」というのをどんな時に感じたことがあるのか
について話し合ってもらいました。
今回の投稿ではここまでにさせていただきます。