天使と悪魔ゲームでの葛城リョウ
今回はドラマのセミファイナル前半の天使と悪魔ゲームでの葛城リョウについてお話したいと思います。
このゲームは天使の状態で十字架を4本作っていれば勝ち上がりということになります。神崎直は模擬戦の時に悪魔に名乗り出てもらって十字架を作った後に悪魔を助けようという案を出しました。葛城はこれに対して賛成するふりをして、悪魔の状態で4人と接触して、仲間以外の全員を悪魔にしました。そして、悪魔のふりをした仲間と3人で天使になりました。
これは自分たちが優位な状況を作ることが1番の目的ではなく、1番の目的は神崎直の理想を壊すことです。
葛城は大学時代にずっと成績で秋山の後ろにいました。1度だけプロファイルで勝ちはしましたが、それでも秋山に対する劣等感は強かったと思います。そこで、秋山が大事に思う神崎直をターゲットにして直だけを敗退させて秋山を苦しめようと考えました。
直が苦しめば秋山は当然、苦しみます。直にとっては皆が助かるということが叶えられないことはとても辛いことです。それを考えたら、本当なら直は勝ち上がらせて他の誰かを敗退させることを考えるべきでした。それを考えたとしても結局は秋山が阻止するとは思いますけど。
振り子テストの種明かしをしたのは秋山と直と福永がグルだということを明らかにさせ、振り子テストをしてない四人にこの三人に嫌悪感を持たせ、四人を仲間に入れることが目的です。
しかしその目的は叶わず、そのうちの一人である牧園は秋山グループに加わりました。
その後、第二ピリオドが終了して場に居る悪魔が一人だと発表されました。そして、秋山による審判の部屋の完全封鎖により審判の部屋を使えなくなり、何とか審判の部屋から出させようとして、次第に報酬の金額を上げていき出てくれたら先着で1人にその報酬を与えるということをします。
しかし、これは神崎直を沈めるためには大失敗になりうる行為です。作中では二億を提示した時点で福永が審判の部屋から出るという意思表示をしましたが、もし仮に秋山がその意思表示をしていれば、秋山がその二億を貰い、そのうちの一億を直に渡せば直は無傷でライアーゲームから抜けられることになります。それでは全員が天使と悪魔ゲームで助かるのと同じことで、直の理想を壊すことにはなりません。
福永が裏切ることを見越してのこの行動なのでしょうが、秋山が直を無傷でライアーゲームから抜けさせることを考える可能性を頭に入れて、福永・河合・桃子のみに交渉するべきだと思いました。
福永が裏切った後に河合と桃子も一緒に出たため、葛城とその仲間が三人同時に入り、その中の1人が悪魔から天使になったことで直と牧園が天使だと証明されて、葛城のところに行った3人は安心して直と接触しました。
その後、脅迫により葛城グループとの接触を約束させられた3人により、葛城は助かるのですが、ゲーム終了間近に十字架を3本しか作れてない仲間が直と接触して助かることによって、葛城の仲間が結局は直の力で勝ち上がるという形になってしまいます。
秋山に「次は本気出してください」と言いましたが、葛城は福永に二億の小切手を奪われてしまい且つ神崎直が皆を助けることを本気で考えていることの証明を許してしまっているので、葛城は秋山に敗北しています。
本当なら河合か桃子に一億を渡して自分の仲間と接触させて仲間を助けるべきでした。そうすれば、直じゃなくて葛城の力で勝ち上がったということになり、直が皆を助けることを本気で考えていることを証明させずに済みました。それを許したことが後半のゲームにおける敗北に繋がりました。