医学生(2年)桜井のブログ

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君って(西野カナ)①

youtu.be

数日前にユーチューバーとして歌ってみることを始めました。西野カナの君ってを歌いました。女子の友達に聞いてもらいましたが、とても好評だったので嬉しいです。

今回は私がユーチューバーとして歌ってみた君ってについて考えてみたいと思います。まず、扱う歌詞の部分はサビではなくCメロの「I will stay with youたとえ何があってもつまづいても迷ってもBaby Know I will stay with youどんな暗闇でもちゃんと隣にいるから」の部分になります。

私の想像ですが、この歌詞は西野カナは恋人に対しての「あなたがどんなにつらくて絶望的な状況であってもちゃんと側にいる」という心情を表現しようとしています。

  • 西野カナは恋愛の歌が多いが、何もこの歌詞を恋人同士の心情だという解釈にこだわる必要はないと考える。
  • どんな関係であれ、相手の事を思いやって接してあげるというのがこの歌詞の意味だと私は考える。
  • 私といる時は心理的安全性が確保されているという事を伝えるという解釈になる。

上記のことを私は考えています。

心理的安全性とは

  • 心理的安全性とは、サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)の日本語訳で、Google社の発表をきっかけに多くの人に注目されるようになった。
  • 元は、1999年にエイミー・エドモンドソン教授が提唱した概念です。同氏は、心理的安全性を「チーム内は対人リスクがなく、安全な場所であるとメンバー間で共有された状態」「チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、チームは対人リスクをとるのに 安全な場所であるとの信念がメンバー 間で共有された状態」と定義づけている。

ということを私は調べました。

これらが参考文献です。

相手を思いやって心理的安全性を与えることの具体例としてこれらのことを思いつきました。

①受験勉強で苦しんでいる浪人生に対して適切な距離で接してあげること

②失業した友人に対して適切な距離で接してあげること

①の例として

浪人生(特に多浪生)は志望校に受からないことに対して物凄く苦しんでいて更に「もう諦めて別の学部にしたら?」「もう働いたら?」と言われたりすることも珍しくなく、精神的にかなり追い詰められたりする。そんな時に安心感を与え、相手に話しやすい印象を与える人というのは相手の言うことを最後まで聞いて、否定しない人が居てくれることはすごくありがたい。

②の例として

  • この例ではホテルクラークをリストラされた後にハローワークで仕事を探していてもなかなか仕事が決まらずにいる友人に対して話を最後まで聞いた上で「そのうち仕事が決まる」という根拠のない事を言うのではなくて、自分たちの仲ならここまで踏み込んでも構わないと判断して「Excelとかが得意だからそれを活かした仕事をしたらどう?得意じゃない分野より得意分野で活躍した方がいいと思う」とアドバイスをしたりすること。

を例に出しました。長くなるのでこれで終わりにします。

ガールズバー店員の凄さ

お久しぶりです。最近、髪染めることにはまっています。髪染めるときは髪を染めるのが得意な友人に手伝ってもらって、染めた後に私の撮影会をする流れになっています。髪染めた状態が下のようになっています。
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最近、ネギまの名言を見ました。その時に作中に出てくる佐々木まき絵の「だったらさーなっちゃえばいいじゃん。お父さんみたいな凄い人に、今ここで。そしたら全部大丈夫じゃん?ってなーんてゴメンゴメン無茶ぶりでした。ウソウソ」というセリフがあります。私は初めにネギまを読んだ時にはこのセリフを流して読んでいました。

最近、このセリフを見て、深夜のカラオケ館で働いていた時に店前でよく話していたガールズバーキャストのことを思い出しました。彼女と楽しくお話ししている時にお客様が店に入るのを見逃してしまったこともありました。当時私は北混で仮面浪人をしている状態であり、模試がどうだったかなどの話をよくしていました。関係は男と女という関係というより、北混の女子パートリーダー同士の関係みたいでした。一緒にカラオケに行った時に「私の頭では無理だけど、バイトと合唱やりながら医学部受けるくらいの頭なんだから物凄い発見とかしちゃえばいいじゃん。STAP細胞を見つけたりとか」と言われました。その時は「物凄く非現実的な事」と思って流していました。私が見つけるのは実際に非現実的な事でしょう。

今にして思えば、こんな無茶ぶりを本気で言ってくれる人は物凄くありがたい存在だったと思います。上司の「無茶振り」は脳を活性化させるチャンス! 絶対逃げちゃダメ! - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

これによると、脳を活性化させるには神経伝達物質である「ドーパミン」の働きが重要です。さらに、ドーパミンを分泌するためには「驚いたりすること、サプライズが必要」と述べ、そのためには「無茶振り」の効果が高いと言います。

よく考えたら、彼女に「私の頭では無理だけど、バイトと合唱やりながら医学部受けるくらいの頭なんだから物凄い発見とかしちゃえばいいじゃん。STAP細胞を見つけたりとか」と言われたとき、脳が活性化されたような感覚になっていました。家族とかだと「点数の低いこの科目をあげればいいんじゃないか?」と言った現実的で面白くない事しか言いませんでした。それも大事なんですけど。

こんな無茶ぶりを本気で言える人は少なくとも私が知る中では山形大学医学部医学科には居ません。私自身にはその資質があると思いますが。だからこそこの記事を書くのでしょうけど。

本当は勧めるべきことではことではないのかもしれませんが、浪人中に勉強が辛くなって授業も出れなくなって机にも向かえなくなった場合は起爆剤としてガールズバーなどに行ってみるのも一つの手だと思います。全てのガールズバー店員が私が知り合ったガールズバー店員みたいだとは限らないですが。ガールズバーにはまってしまうリスクと勉強出来なくなってそのまま駄目になるリスクはほぼ同じだと私は思います。

ガールズバー店員の言う無茶ぶりは閉ざされた心を元に戻して浪人生を奮起させる可能性を秘めていると思います。それを考えたら、ガールズバー店員は誰にでも務まる仕事ではないと感じます。

 

 

人を助けるまでの段階④

前回の続きをお話しします。

誤った判断を覆すための私の考えを話しました。

同調、沈黙の螺旋説では自分が少数派であるということで多数派に合わせようと判断して声をあげることが難しくなり、援助を求めにくくなり、集団的浅慮、プロセス・ロスなどといった集団での意思決定では緊急事態を緊急事態と認識しなかったり、支援をするための方法が浮かんでくるのを妨げたりします。

そのためには少数派であることによる孤立を恐れない人間が必要だと私は考えます。

そして、悪魔の擁護者というものを紹介しました。

悪魔の擁護者とは、決められたメンバーの一人が、役割としてあえて反対意見を述べるというものです。

そうすることで他の人も遠慮なく意見を言えるようになり、より慎重な決定ができるようになります。

ここで私の発表は終わりです。SDGポイントで以下の事を設定しました。

①少数派で声を上げにくいものには何があるのか

②集団での意思決定による誤りにはどんなものがあるか

③悪魔の擁護者になるのはどんな人物が相応しいか

SDGでは②については高校の野球部において1年生が上級生の荷物を運ばないといけないといったことや小学校の時にいた金持ち家族における学校を休んでまでの家族会議であったりが出ました。

③については弘前の場合は今年卒業したメンバーがそれに該当するのではないかと私が言ったところ、弘前では誰もが悪魔の擁護者となることが出来る環境だと言われました。それを聞いて私は「さくらんぼでも確かにそうだ」と思いました。医ゼミ団体の中ではそうなのでしょうけど、実際には悪魔の擁護者になれる人物がいないことは多いと思います。

私自身、山形大学医学科の学年内でさえ、悪魔の擁護者になれる人物が居るかどうか疑問に思っています。もし、学年内に本来なら間違っている多数派の意見があったとして、その意見が間違っていると感じた人が居たとしても声をあげられないと思います。それを考えたら、悪魔の擁護者になれる人は限られているのだと感じます。

諸々の質問について

前回まで書いてた、人を助けるまでの段階を一時中断して投稿します。

ここ数ヶ月、コメントに質問が来ることがちょくちょくありました。山形大学近くにある飲食店のことでも、学生生活についてでも、生活用品を買うためのスーパーの場所など聞いてくれて全然構いません。誹謗中傷であったり、個人情報だったり、大学の外に洩らしてはいけないものじゃない限りは出来るだけ答えます。

質問したいけどコメントに残したくなかったり、他のコメントがあってぐちゃぐちゃになりそうな場合にはプロフィールに載せてあるインスタやTwitterの方にお願いします。

インスタやTwitterのDMの場合、受験勉強キツイといった悩みでも普通に聞きます。仮にそのDMが来たとしてその人に「授業は集中してください」「辛くても受験を乗り越えれば楽しい大学生活が待ってます」「(根拠なしに)あなたなら出来ます」等と言うつもりはありません。

人を助けるまでの段階③

前回の続きをお話しします。沈黙の螺旋説についてこの例を出しました。

【国民生活の世論調査】「現在の生活に満足」過去最高の74%

この例を挙げてみます。

これは2020年のデータです。

 

この例について以下のように考えました。

  • この調査では生活について、「満足している」または「まあ満足している」と答えた割合が73.9%となっていて、「やや不満だ」または「不満だ」と答えた人が無視できない数字ですが、少数派となっています。
  • 約4分の3が「満足している」または「まあ満足している」と答えている中で、5%しかいない「不満だ」の声をあげるのは難しいと思います。

その結果として、援助行動までのステップ①が妨げられることが十分にあると考えられます。

実際にはもっと声を出しにくい事もたくさんあると思います。

世の中の流れで理解が広まってきたとしても、地域・職場・学校などにおいて、少数派であることも多々あると思います。

そこにおいて、少数派となってしまった場合に声をあげることが出来ずに、援助行動のための①の段階を妨げることになる事がなります。

次に、集団的浅慮についてお話ししました。

集団的浅慮とは、個人だと正しい判断が出来るのに、集団で協議すると間違った判断を下してしまう事です。

集団的浅慮はメンバーの結束力が強く、反対意見の出にくい閉鎖的な集団に発生しやすいです。

集団的浅慮が起こる兆候としては、自分たちは大丈夫という無根拠な過信、外部からの忠告の軽視、自分たちにとって不都合な情報や反対意見の遮断といった事があります。

集団的浅慮によって、個人では緊急事態と認識可能なのに緊急事態と認識しないことはあると思います。この場合、援助行動の②の段階が妨げられます。

その次にプロセス・ロスについてお話ししました。

プロセス・ロスとは集団による話し合いの過程において、メンバーが持っている素質が十分に生かされず損失が生じることです。

例えば、グループでの話し合いにおいて、いいアイデアが思いついてもそれをいいタイミングで発言出来ずに、思考が停止しやすくなってせっかくのアイデアが生かされにくくなります。

私の考えた例ですが、2018年9月の胆振東部地震における支援をどのようにして行うのかを考える時に、せっかくいいアイデアがあっても話すタイミングを失ってしまって、それが生かされなくなってしまう事です。

こうなったら、援助行動の④の段階が妨げられます。

その次に、誤った判断を覆すためにということを発表しましたが、今回はここまでとします。

 

人を助けるまでの段階②

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前回の続きをお話しします。

1964年にニューヨークで起こった事件については以下のように説明しました。

この事件は、ニューヨークの住宅街で深夜に女性が自宅アパート前で暴漢に襲われ、刺殺された事件です。

犯行は30分以上に及び、アパートの住人38名がこの騒動に気づき、中には窓から事件を目撃した者もいました。

しかし、大勢いたのにも関わらず、誰一人として彼女を助けようとしなかったばかりか、警察に通報した者すら一人も居ませんでした。

この事件の後にマスコミは「大都市特有の冷淡さや他人への無関心さが背景にある」と論じましたが、心理学者のラタネとダーリーはそれだけではなく、多くの目撃者がいたことがかえって人々の援助行動を抑制したのではないかと考えました。そして、傍観者実験というものが行われました。

  • この実験はラタネとダーリーの説を確かめるために行われました。
  • この実験ではまず、被験者である学生に集団討論会への参加を依頼しました。
  • 次に、被験者は個室に案内され、インターフォンで他の参加者とともに議題についての意見を述べるように指示されます。
  • すると、突然、別の部屋にいる参加者の一人が発作を起こし、インターフォンで助けを求めてくるというものです。
  • この実験は参加者が2人、3人、6人のパターンで行われました。

結果は、参加者が2人だと3分以内に全員が外にいる研究者に事態を報告したのに対し、6人では4分経過しても60%の人しか報告しませんでした。

つまり、多くの他者がいるときほど、人は援助行動を起こしにくいという傍観者効果が証明されました。

次に、同調を説明しました。

私たちは何かを判断する時、どうしても多数派の意見や行動に自分の考えを合わせてしまう傾向にあります。これを同調と言います。

会社の会議などでも全員一致の意見に反対するのは勇気がいりますが、一人でも反対者がいれば意見を表明しやすくなります。同調を促すためには全員一致であることが重要で、一人でも自分と同じ意見の人がいると、その圧力は大きく弱まります。

同調が起きやすい要因として、「自分以外の全員の意見が一致している」という全員一致の圧力の他に、「集団凝集性」の影響も指摘されています。

そして、集団凝集性について話しました。

  • 集団と個人の結びつきのことで、集団凝集性が高い、すなわちメンバー同士の結びつきの強い集団ほど、グループの結束を乱したくないという心理が働きやすく、結果として同調も怒りやすいという傾向にあります。
  • 実際、高校生を集団凝集性の高い仲良しの4人グループとそうでもない4人グループにわけ、重要度の異なる様々な社会問題について各自に賛否のボタンを押させる実験では、そうでもないグループに比べて仲良し4人組の方が同調しやすいという結果が出ました。こうした同調はその集団に対して自分が価値や魅力を感じているほど、起きやすいと考えられます。

同調について情報的影響と規範的影響の二つを紹介しました。

  • 情報的影響とは、他者の判断を有効だと考えて自分の考えに取り入れることです。

ある商品を購入する際に、ネットのレビューで評価の高い商品を選択するといった事がこの情報出来影響に当たります。

  • 規範的影響とは、「他の人から嫌われたくない」とか「集団の輪を乱したくない」という心理から行う同調のことです。

例えば、「本心では別の意見があるにも関わらず、批判を恐れてつい多数派の意見に合わせてしまった」というのは、規範的影響の一つと言えます。

そして、同調についての私の考えを伝えました。

何か緊急事態が起こったとして、すぐにでも援助行動が必要だとしても、自分が所属するグループの誰かが間違った選択をしてしまうと、それに同調し、本来必要な援助行動が妨げられてしまうリスクが高くなると考えます。

そして、沈黙の螺旋説を紹介しました。

  • 沈黙の螺旋仮説とは、自分たちが優勢と認識した側はより雄弁になり、劣勢と認識した側は孤立を恐れて沈黙。その沈黙がさらに優性派の勢いを印象付け、劣勢派はより不利な状況に追い込まれるというものです。

例えば、1965年のドイツ連邦議会選挙において、直前まで2つの政党の支持率が拮抗していたのにも関わらず、実際の投票では片方の政党が圧勝するという結果になった。それは何故なのでしょうか?

この出来事に興味を持ったノエル・ノイマンは選挙前のある世論調査に着目しました。

それは2つの政党うち「どちらが勝ちそうか」という質問で、その回答を見ると圧勝した政党を選んだ人が半年ほど前から急増しているというものでした。つまり、支持率とは別に、世論はこの選挙でどちらが優勢かをはっきりと認識していたという事です。

ノイマンは、こうした世論の認識が選挙結果を左右したと考え、前述の沈黙の螺旋説を提唱しました。

今回はここまでとします。