医学生(2年)桜井のブログ

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エナジードリンク③

前回の続きです。

アルギニンやエナジードリンクの成分を説明した後、カフェインの話をしました。カフェインについて、嬉しい作用として、覚醒作用・解熱鎮痛作用・強心作用・利尿作用、副作用として、頭痛・集中力低下・疲労感・軽い鬱症状を挙げました。

まず、1番お馴染みの作用である眠気を覚ます覚醒作用です。これについてですが、カフェインはアデノシン受容体というものに結合します。アデノシンとは神経細胞に作用して眠気を引き起こすため、カフェインがアデノシンとアデノシン受容体との結合を阻害して眠気を覚まします。しかし、アデノシンが無くなっているわけではないので、カフェインが切れてしまうと残っているアデノシンがアデノシン受容体に結合して急激に眠気が襲われてきたりして集中力が低下したりします。このようにして、覚醒作用と副作用である集中力低下について話しました。

次に、あまり知られていない解熱鎮痛作用についてお話ししました。カフェインには血管を収縮させる効果があるため、脳の中の血管が拡張することで起きる頭痛、特に偏頭痛の痛みを和らげる効果があります。カフェインは血管を収縮させることで頭痛の痛みを和らげるが、あまりに長期間カフェインを取り続けていると、収縮している血管が反動で拡張してしまうため、逆に頭痛の原因になってしまうという問題も存在します。

次に、強心作用です。カフェインが中枢神経を刺激すると、強心作用、つまり心臓の働きを活発にさせる効果があります。それによって、心臓の筋肉の収縮力が増し、血圧や心拍数が増大します。

次に、利尿作用です。体の余分な水分の排泄を助け、体のむくみを取ったり、血圧を下げる効果があります。カフェインは血管を収縮させる効果があるため、一時的に血圧が上がります。そうすると、腎臓を通る血液の量が増え、尿の量が増えます。血液の中から余分な水分が減ると、最終的には血圧が下がります。

最後に、これまでに説明しきれなかった副作用について話しました。

カフェインによって、中枢神経が興奮状態にある時は、疲労感も吹き飛ぶが、実は体の疲労が無くなったわけではなく、疲労を感じないようになっているだけです。

→そのため、カフェインが途切れると、一気に体に疲労感が襲ってきます。

カフェインによって、脳の中枢神経が興奮状態にある時には、ドーパミンセロトニンなどの集中力をアップさせ、活動的にさせる脳内ホルモンが分泌されるが、カフェインが途切れると、それらの脳内ホルモンの分泌量が減少して、軽い鬱症状が出てしまいます。

エナジードリンクの使い分けですが

と私は考えました。最後に私の感想です。

エナジードリンクは適切な場面に適切なものを選んで量がほどほどであれば頼りになるドリンクである。

・成分を考えずに効果だけを考えて多量に摂取すると反動が大きいため、本来存在するアデノシンの量などを考えないといけない。

授業のスライドを引用してきたりしました。私も聞く方に回ることが多いですが、発表者に間違いや足りないことがあることは前提にして聞いています。私の発表を聞いている人たちも同様です。新入生が来てくれるとさくらんぼの新代表として嬉しいです。

内容を分けるためとはいえ、数時間の間に3回も投稿してしまいました。新入生でも私の作ったスライドを見たい方が居れば、さくらんぼに来てくれた人に見せるつもりです。